ローマ教皇庁(バチカン)は24日、肺炎で入院中のフランシスコ教皇(88)の容体について、「わずかに改善している」と発表した。前日に続き、呼吸困難の症状は出ておらず、病室で仕事の一部を再開したという。
24日夜の声明によると、複数の検査で改善の兆候が見られ、前日に明らかにしていた軽度の腎不全についても問題のない状態だという。呼吸を助ける措置についても、送り込む酸素の量を減らしたと説明している。
教皇は24日午後に仕事を再開し、夕方にはパレスチナ自治区ガザ地区の司祭に電話で親愛の情を伝えたという。しかし、バチカンによると、担当医師らは今後の快復の見通しについて明らかにしていない。
フランシスコ教皇は14日に気管支炎の治療のため入院した後、18日、両肺で肺炎を発症していると診断された。22日には容体の悪化で輸血や酸素吸入の措置を受け、健康状態が懸念されている。